「どんな仕事も愛を届けている」

雑誌の撮影アシスタントを9か月やったあと、家業を継いだ僕。

 

写真館という衰退産業。

結婚式離れにデジカメの普及。

 

 

僕はなんの経験も実績もないのに後継者になってどうしたら良いかわからなかった。

 

 

芸術家になりたいと思っていたけれど、後継者としてスタッフの生活を守らなければならない。

とにかく売上を上げて会社を存続させなければならない。

そう思ってマーケティングを教えていたある人の塾に参加したのです。

 

そしたら・・・

タクホ(僕の呼び名)・・・

「どんな仕事も愛を届けている」んだよ・・・・って。

 

全く意味不明でした。

 

僕はそれより売上を上げる方法が知りたい。

愛はその後でしょ。

 

愛はたしかに大切。

でもこのままじゃウチの会社、ダメになるんだもん。

まずは売上確保しなきゃ。

 

そんな事よりこのキャッチコピーみてください!

これでガンガン集客してバコーンって売りたいんスよ!

 

25歳の僕はそう思っていました。

それから10年。

たくさん失敗しました。

 

今みたら恥ずかしい広告もたくさん作りました。

勘違いしているのが丸わかりなキャッチコピーも。

 

そして売上にはもともと興味がなかったことを思い出したんです。

 

でもその人から教えてもらったことが実現でき始めたせいだろうか。

あ、出来るようになったのは僕ではなくスタッフが・・・なんですけどね(笑)

 

だったら現場は任せて、僕は自分の得意な事に集中する。

 

苦手な事をスタッフにやってもらえる立場になれた。

(僕に写真を撮らせてくれるスタッフにいつも感謝してます。ありがとう)

 

で、思うようになった。

 

僕は会社の広告写真を撮ってるんじゃない。

 

クライアントである企業のメッセージを伝え、

商品を売ったりブランドを作ることで業績向上に貢献しているのだ。

会社の社長やそこで働くスタッフさんに愛を届けているのだ。

 

新郎の清井さん、新婦さんにサプライズを用意していました。こんな思い出を形に残すのが仕事。

 

僕は結婚式の写真を撮ってるんじゃない。

 

新郎さんや新婦さんの笑顔に友人や両親。

二度と無い瞬間をアルバムに残してるのだ。

先祖や子孫も含めた家族に愛を届けているのだ。

2009年に結婚した清井さん。お世話してくれたウエディングプランナーチームの方々と。

結婚式から6年。二人の間に生まれた子供たち。阿部写真館ではこうやって家族の幸せな瞬間を撮り続けている。

 

ネクシィーズの近藤太香巳社長。

 

パッションリーダーズの撮影。

ここ2年間撮ってきている近藤太香巳社長。

 

僕はイベントの記録写真を撮ってるんじゃない。

 

スーパーヒーローの背中を次のヒーローに伝えているのだ。

 

刺激を受けて立ち上がったリーダーの情熱が日本人の心に火をつける。

元気を無くしている日本に愛を届けているのだ。

 

大げさかもしれないけどそんな風に思うようになった。

 

今日は久しぶりのエクスマセミナー。

「どんな仕事も愛を届けている」

そう教えてくれた師匠の主催しているセミナーを前に思ったのはそんなことでした。

真ん中の男性がエクスマの創始者 藤村正宏先生。今月の商業界でも特集を組まれていた。

 

 

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