引用部分は放送での発言ですが、自動文字起こしをもとに整えているため、言い回しが実際と多少異なる場合があります。
正確な内容は、下の動画でご確認ください。
2026年6月26日、渋谷クロスFMの「PON万次郎と高梨太輔のBANG!BANG!BANG!」に生出演しました。
渋谷シダックス1階、ガラス張りのサテライトスタジオから。出演部分は35分です。
その日の番組テーマが、たまたま 「私が自分の道を切り開いた瞬間」 でした。
番組データ
- 番組 PON万次郎と高梨太輔のBANG!BANG!BANG!(渋谷クロスFM 93.8MHz)
- 放送日 2026年6月26日(金)12:00〜12:50 生放送
- MC PON万次郎さん
- アシスタントMC 谷川愛梨さん
- 出演部分 14:06〜49:20
- 紹介してくれた人 高梨太輔さん。ただし当日はイベントのトラブル対応で急遽欠席。番組にお便りだけ届きました
3行でいうと
- 「拓歩」は自分の道を開拓して歩く、という名前。なのに道はすでに敷かれていた
- 15歳から25歳まで音楽。最大8バンド掛け持ち。デビュー目前で言われた一言が、進路を変えた
- 音楽 → 経営 → 写真家 → 映画。遠回りに見えた全部が、いまつながっている
01. 名前だけが先に、道を約束していた(17:31〜)
- 拓歩=自分の道を開拓して歩く。本人も気に入っている名前
- ところが気づいたときには「あなたはうちの写真館を継ぐのよ」と言われていた
自分の道がどこにあるんだろうと思ったら、もうあるじゃないかと。開拓する必要ないじゃないかっていう。
02. 15歳、ドラムを選ぶ。最大8バンド掛け持ち(18:06〜)
- 15歳でミュージシャンになると決める。楽器はドラム
- 多いときは 8バンドを同時に掛け持ち
- 18歳で上京。デビューの話も出た
そのとき、関わっていた人にこう言われます。
好きな音楽できると思うなよ
- 「著作権だ」と気づいて自分で作曲を始めるが、間に合わなかった
- 当時は「100組デビューして、2年後に残っているのは2組」と言われる世界
25歳という、自分で引いた締め切り
- ミュージックステーションに25歳で出演した人がいた。そこを目標に置いた
- 25歳までにあの番組に出られたら、親も諦めてくれるだろう——と考えていた
- 出られなかった。約束どおり、家業へ
03. 「この町で一生終えるのか」(22:41〜)
- 25歳で徳島へ。従業員25人ほどの写真館
- 帰った日に思ったこと:自分はこの町で一生を終えるのか。それは嫌やな
- 5、6年後に大阪・本町へ出店
大阪に出て、これで4代目のノルマは果たしたぞと思いまして。
04. 経営者は、カメラを置かないといけない(24:00〜)
写真館の経営者としての、いちばん本質的な葛藤が語られます。
- 店が増えると、仕組みをつくる側にまわる必要が出てくる
- 自分がいつまでも撮っていたら、会社は伸びない
- スタッフが活躍できる環境をつくるほうが、経営者の仕事
正しい。ただし——
元々僕、別にそれがやりたかったわけじゃないんで。作品を作りたいなっていうのが、ずっと来てるので。15歳から。
05. 30代からの再スタート。武器は「遠回り」だった(25:09〜)
- 写真家として立とうと決めたとき、すでに30歳を超えていた
- 20代前半で賞を取った人たちが、すでに前を走っている
- 今から雑誌や広告の仕事を取りに行くのでは遅い
そこで手元に残っていたのが、遠回りしてきた経営の経験でした。
経営者の気持ちなら分かるなと。
ここから「挑戦者を撮るポートレート写真家」という、いまの立ち位置が決まります。
06. 撮ってきた人たちの、たったひとつの共通点(26:39〜)
これまでに撮影したのは2,000人以上。実業家、政治家、アスリート、文化人。
その全員に共通するものを聞かれて、答えは一言でした。
エネルギーがすごいっす。もう、会っただけで、あ、違うなみたいな。
30人の集合写真という戦場
- 上から眺めながら「この人たち全員、億万長者やろな」と思った
- 集合写真は並べるのに時間がかかる。全員が早く終わってほしいと思っている
- 後列の大物に「そう、あなた、もうちょっとこっち」とやり取りする間に、空気がイライラしてくる
あれはもう、しびれましたね。
07. 撮った写真が、勝手に歩き出した(30:52〜)
- 撮影した写真が、後に映画『熱狂宣言』のポスターになった
- 撮った時点では、映画の企画すら存在していなかった
- 何年か経ってから「ポスターに使っていいか」と連絡が来た
この体験が、映画へ向かう入口になります。
自分の撮った作品が、この映画を通じて一人歩きするというか、パブリックなものになる。
08. 「写真と音楽を足して割ったら、映画になるんちゃうかな」(33:07〜)
- 音楽もやってきた。写真もやってきた
- 映画は1秒間に24枚の写真が連続しているもの
- ならば、自分がやってきた2つを足せば届くのではないか
乱暴な理屈に聞こえますが、実際にそこから映画へ進みます。
09. ショートドラマで700万再生。そして違和感(41:41〜)
- 経営者を撮っていた頃に「伸びているものをやるのが重要」と言われた
- 映像業界で伸びていたのがショートドラマ
- まずInstagramで、自分で撮って自分で出演。700万回再生
- それを見た会社から依頼が来て『ワンナイトの誓い』を撮影。高梨太輔さんと出会ったのもこの現場
ただ、数字を追い続けるうちに、妙な感覚が生まれます。
ずっと数字を追いかけていくと、なんかね、こうまるで自分がアルゴリズムの奴隷のようになるわけですよ。自分が人じゃないみたいな。
10. 初めて自分で脚本を書いた映画『外人』(43:56〜)
- 自分で脚本を書き、自分で資金を集めて撮る、初めての作品
- クラウドファンディングは数日で目標達成。放送時点ではネクストゴールへ
- 集めたのは制作費ではなく、届けるための宣伝費。編集までは自社の持ち出し
- 撮影は2026年6月に終了。放送時点では編集作業中
- 権利を100%自分たちで持っているため、公開時期の縛りがない。海外の映画祭に出すか、国内で上映するか検討中
なぜ『外人』というタイトルなのか
- 日本の人口は減り続け、2050年には数千万人規模で減少する
- 経済を維持するために外国から人を迎えるのか、伝統を守るために閉じるのか
- 「外人」は差別的な言葉。それをあえてタイトルに置いた
作品の説明は、この一行です。
異なる文化を持つ人々の共存と、それぞれの居場所を巡る物語。
数字が取れればいい、という作り方とは違うものを選んだ理由も語られています。
11. 90周年について(20:48〜)
MCから「90周年、盛大にやってほしい」と振られて、返した言葉。
別に、もうめでたくもないから。
100年を目指しているので、90年は通過点。
このあたりの話は別の記事にも書いています。
12. 最後に聞かれた、将来の展望(48:33〜)
誰もが知ってる作品を生み出して死にたいなと思ってます。
生放送で、言ってしまいました。
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PON万次郎さん、谷川愛梨さん、ありがとうございました。
放送の全編は上の動画で聴けます。