こんにちは。カメラマンの阿部拓歩です。
朝、娘が写真撮って〜〜って言ってきたので、リクエストにお応えするとこんな顔に。
ポーズを決めているけど、目はずっと閉じている娘。
あれ?こんな風にウチの娘ってポーズしたっけ??
幼稚園で覚えてきたのかなぁ・・・。
ピースをするとまたしても目を閉じたまま。
カメラマンの家庭に生まれたので、0歳の頃からずっと写真を撮られ慣れている我が娘。
ボクがだいぶ仕込んだので(笑)
何も言わなくても自然に笑顔になっていた。
でも、一体どこでこんな変なポーズを覚えてきたのだろうか。
あっ毒吐いてスミマセン(^_^;)
カメラマンが笑顔を引き出すプロセス
やれやれ、、、仕方ない・・・。
「それ何のカバン持ってるの??」
そう尋ねると嬉しそうに
「ジュエルペット!」と答える。
その瞬間、シャッターを押す。
また質問をする。
「ユメちゃんって何色が好きだったっけ??」
「ピンク!」
「え?黄色?」
「ちーがーう!ピ・ン・ク!」
こんなやりとりを何回か続けていくと、撮られていることを忘れる。
お気づきかも知れないが「え?黄色?」という聞き間違いはワザとだったりする。
撮られている意識が外れた瞬間が狙い目。
または体が動いた時もイイ。
欲しい絵としては心が動いた瞬間の絵なのだが、心の動きはわかりにくい。
だから体が動いたらシャッターを押す。
とりあえず押す。
心と体は繋がっているから。
体が動いた瞬間に反応的にシャッターを押しておけばいい表情で撮れてる事も多い。
会話の中で笑顔を引き出していく。相手に写真を撮っていることを忘れさせるのが会話の目的。
写真は何回ミスしてもイイ。
写真の良い所は何枚多く撮っても良い所。
- ピントが合ってるかどうか、
- 構図はイケてるかどうか、
- 明るさはどうか、
- フラッシュは焚いた方が良いのか、
しょうもないこと考える前に相手を見てシャッターを押す。
見るのは相手の心。
上手に写真が撮れない恐怖心(?)は一旦置いておく。
自分のことは棚に上げて、相手をひたすら見る。
ミスしても良いからシャッターを押す。
野球のバッターは3回しか空振りできないけど
カメラマンは10回空振りしても良い。
使えるのが1枚だけあれば良いのです。
ボクも100枚撮って5枚使えるのがあれば良いというぐらいのレベルでやっております。
みんな撮る枚数が少なすぎる。
ママたちへ
ウチの娘がこんな変なポーズをするようになったのも少し心あたりがある。
スタジオに来るお母さんが子供にカメラを向けてこう言うからだ。
「こっち向いて笑って」
子供の身になってみて欲しい。
こっち向いてと言われたら向けるだろうか?
そっちを向いた方がジュエルペットより楽しいのだろうか?
いや、確実にジュエルペットの方が魅力的だ。子供にとっては。
興味がないものに子供は惹かれはしない。
その後、よくあるパターンとしては、お母さんがイライラしながら
「早く」と急かす。
そしたら嫌がる。
顔の表情が曇る。
ますますお母さんイライラする。
そういった悪循環になる。
で、何とか頑張って笑顔になっちゃう。
そしたら残念な冒頭の写真が出来上がる。
笑顔はムリヤリするものではないのに。
残しておきたいという美しい心
写真を撮ろう。
そう思える瞬間って、とても心は満たされているはずです。
この瞬間大切だなあ。
残しておきたいなぁ。
誰かと分かち合いたいなぁ。
そう思ったからカメラを取り出したんですよね。
でも、カメラを構えた瞬間その美しい心は消えていて、欲が出てくる。
キレイに撮りたい。
それは決して悪いわけではありません。
ありませんが、勿体無いんですよね。
ぜひ、その素直な心のままでシャッターを押してくださいね。
笑ってと言わずに笑わせるには?
興味を引いて面白い事をすれば良いのであります。
またはボクに依頼するとか(笑)
あっ、無理にとは言いません。
良かったら・・・・お任せください!
それはさておき
笑ってと言うのだけは止めて頂きたい!
ウチの娘、変な顔になってるんだから!
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