「部屋」を売る前に「人」を売る不動産会社。

名古屋で伸びている不動産会社

雑誌SUPER CEOにて特集されていた名古屋の不動産会社エスポイントさんの佐々木永年社長

 

様々なメディアから取材が殺到している今、名古屋でノリにノッている会社 エスポイントさん。

日本で最大の電子雑誌出版社のブランジスタさんが運営する雑誌SUPERCEOや、名古屋の中部経済新聞にも載っていました。

6/26 中部経済新聞 朝刊20面に「全国展開へ独自ブランド立ち上げ」という記事が掲載されたそうです。

そんなエスポイントさんから頂いた撮影のオファー。

不動産会社の撮影だからてっきり部屋の撮影だと思ってたんですね。

でも担当の喜邑(きむら)さん曰く

「ホームページやSNSを中心にスタッフの写真をメインで撮って欲しいんです」

とのことでした。

 

え?部屋メインではない??

そんな風に思いながら他社さんのホームページを見させていただくと

やっぱりエスポイントさん、ちょっとフツーじゃなかったんです。

良くある不動産会社のホームページ。

一言でいうと・・・部屋の間取りがメインなんです。

例えばHOME'Sさんのホームページ。

「駅・路線から探す」「地域から探す」とあるように部屋が直ぐにさがせるようになっている。

当たり前っちゃ当たり前ですよね。

同じく業界大手のSUUMOさんのホームページ。

同じく「部屋の間取り」情報が一番始めに出てきている。

そして、、、ちょっと異質なエスポイントさんのホームページ。

部屋の写真がトップに出てこない・・・

地域名から部屋が検索できるようになっているのは他と同じですが、

部屋の情報があるのはサイトの下の方。

もしくは地図をクリックした後。

その前に出ているのは「働くスタッフの写真」なんです。

インターネットに詳しい人ならわかると思いますが

ホームページはパッと開いた時の印象がとっても大切で、

ホームページをはじめて訪れた瞬間・・・・

時間にして0.5秒で欲しい情報があると認識してもらわないとダメなんです。

 

「あれ??このサイトやっぱり違うな・・・」そう思ってページを閉じる経験は誰にでもあると思います。

つまり、フツーの不動産会社なら部屋の間取りを持ってくるのがセオリー。

人を持ってくるのは常識外れなんであります。

 

では、このホームページが伝えているものは一体、何なのでしょうか?

なぜ、エスポイントさんは部屋の写真を出す前にスタッフの写真を出すのでしょうか??

社長の佐々木永年さんはこう仰っています。

ホームページから伝わる社長の姿勢

「社員が思いっきり楽しんで仕事をしている様子を配信すれば、それはお客様に伝わり、そういう生き生きとした店舗で部屋さがしをしたいと思ってもらえるのではないでしょうか。」

株式会社エスポイント代表取締役 佐々木永年さま

 

部屋ではなく人を売る

ボクがブログでも度々書いていることですし、エクスマの藤村先生も仰っていますが、

今の世の中はモノや情報が溢れている。

部屋を探そうと思えばインターネットで膨大な情報が出てくる。

昔は住みたい街を訪ねて行って近くの不動産屋さんに行って紹介してもらうしか方法がなかった。

 

インターネットが登場したことで社会に流れる情報が膨大になった。

その結果、沢山の選択肢の中から選ぶことが出来るわけです。

 

するとどうなるか・・・便利なだけでは選ばれない時代になってきた。

 

その中で佐々木社長は「建物ではなく人を売る」という方針に辿り着いたのでしょう。

でもこの方針、、、ライバルがカンタンに真似できるものではない。

人材は常に流出してしまう危険性があるからです。

 

何より驚きだったのは

それを支えている人材定着率の高さ。

なんと!!

2013年に入社した新卒社員の1年後の定着率が100%だそうです。

つまり誰も辞めてないってこと。

しかも結構、営業系の会社です。

(ノルマはあるのかどうか知りませんが)

今回は全部で9店舗回らせて頂きましたが、ドコへ行っても皆さん楽しそうでイキイキしていました。

 

その笑顔を見ながら

なぜ建物の写真ではなく人の写真なのか?

エスポイントさんが届けているものが少し理解出来たような気がしました。

 

部屋の情報ではなく「お部屋探しをする楽しさ」を届けていきたい。

そうしたエスポイントさんの企業姿勢が選ばれる理由ではないだろうか。

 

もうモノを売る時代は終わったんだな・・・。

エスポイントさん、素晴らしい気づきをありがとうございました!

 

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