プロカメラマンの写真の色調整テクニックを大公開!

雨上がりの大阪は心なしか涼しくなってきた気がします。もうすぐ9月・・・・というかもう2015年も3分の2が終わってしまってます。夏の終わりのちょっぴり寂しい気分に浸りながら大阪本町のスタジオからお届けします。

「修正って出来ますか?」

「修正って出来るんですか?」・・・そのようにたまに聞かれることがある。答えはもちろんYES!なのだが、実は結構凄いことが出来てしまう。不要なものを消したりすることもできるし、補足することもできる。全く別の写真にすることも出来る。「何でも出来る」と言っても差し支えないかもしれない。でも何でも出来ると言われてもイメージは出来ないと思うので、今日はパソコン修正でどれぐらい写真が変わるのか・・・デジタル編集技術の可能性について書いてみたい。

プロカメラマンの写真の色調整テクニック①

色の部分的な調整

加工前の写真。白い船や空に露出を合わせると、顔が暗くなってしまう。顔に露出を合わせると、船が真っ白になってしまう。撮影時にはどちらかに合わせておくしかない。

加工後の写真。撮影時より空を青く、船の真っ白な部分を少し暗くした。反対に人物の顔は明るく補正している。

難しく見えるかもしれませんが、実はとってもカンタンでスマホでもできます。インスタグラムだったらビネッタというパロメーターをいじれば多分出来るはず。周辺焼きこみという名前になってるソフトもあるかもしれない。

プロカメラマンの写真の色調整テクニック②

イメージの調整

撮ったまんまの写真。いわば「素材」の段階。別にこれでもキレイといえばキレイかもしれないが、ちょっと一眼レフを使いこなせる人であればこれぐらいは撮れてしまいます・・。

そして次に加工をした写真。

どこを変えたのか、というとまずトリミングでドアの縁や柱など「タテのライン」が真っ直ぐになるように補正をしただけではなく、レンズによって生じた歪みを直してみた。それからトーン(階調)の調整。石畳の色が薄くて重厚感に欠けるので、部分的に暗くすることでいい感じに補正。またコントラストもかなり高くしてみました。

加工とは味付け

いかがでしょうか?結構変わってますよね。こうすることで素材の持つ良さを引き立たせ、伝えたいイメージを拡大することができる。見せたくないものは暗くして隠すこともできるし、消すことも出来る。

プロに頼む理由

今日紹介したのはぶっちゃけるとPhotoshopを使えば誰でも出来る事であります。ではプロに頼む理由は何なのか?というと今回のケースではどのように修正したら綺麗に見えるのか?というノウハウの部分であります。テクノロジーの進化のお陰で道具は揃いつつあるわけです。でもその使い方はわからない。どの道具を出すべきなのかも分からない。それが分からないから「カメラまかせ」になってしまう訳ですよね。でも、プロはどこで、どんな道具を出すべきなのかを熟知しているので、出したいイメージに早く確実に近づけることが出来るわけであります。

自分で修正する場合に考えるべきこと

Photoshopやスマホアプリなどなど加工するツールは沢山あります。いろんなエフェクトを試していくと驚くほどの効果が得られるから、始めは感動してしまう・・・・。けれど後々見返すと「これってやりすぎよね・・・」そう思うことも良く有ります。というか、、、まずそうなる事がほとんどでしょう。

テクニックは目的ではなく手段

僕もPhotoshopを覚えたての頃はそうだったんですが、テクニックばかり追い求めて何を変えたかったのか?が分からなくなってしまうんですよね。テクニックやエフェクトを使うことが目的化してしまって、最終何がやりたかったのか分からなくなる・・・・みたいなね。

エフェクトは最終のさじ加減がホントに難しいんです。ここは僕らプロでも日々悩みながら、少し強くしたり弱くしてみたりと試行錯誤を繰り返している部分であります。だから、大事な写真であるならば、マジ素人が手を出すのは危険ッスよ。

一番大切なのは何を表現したいのか?どんなあなたを見せたいのか?何を伝えたいのか?であります。

写真とは何かを伝えるための手段なのですから(^^)

 

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